売上を上げるための最大の近道とは何か?その答えを見つけるために、「売上アップ」の構造を分解してみましょう。図をご覧ください。
売上アップとは、(1)「客数を増やすこと」、(2)「客単価を上げること」のどちらか、もしくはその両方で実現できます。そして、(1)の「客数を増やすこと」をさらに分けると、「新規客を増やすこと」と「リピーターを増やすこと」の2つに分解できます。
では、すぐに売上を上げたいとき、最も簡単なのは、(2)「客単価を上げること」です。極端な話をすれば、メニューの単価を上げたり、高額メニューをおすすめすること、また、セットメニューを開発したり、ドリンクのおかわりをおすすめするなど、様々な方法があります。そういう意味では客単価を上げることは「最も手軽な」売上アップの方法です。
しかし、「客単価を上げる」だけでは限界があり、根本的かつ継続的なお店の売上アップにつながらないケースもあります。
つまり、「客単価を上げること」ではなく、「客数を増やすこと」が売上アップの王道だと言えます。では、次に、「新規客を増やすこと」と「リピーターを増やすこと」、どちらを行えばよいのでしょうか?
実は、私がお伝えしたい売上アップの最大の近道とは、「リピーターを増やすこと」です。その理由は「新規客を増やすこと」より、「リピーターを増やすこと」のほうが何倍も簡単で、かつ低リスクな販売促進によって実現できるからです。
しかし、現実の飲食店では、新規客の獲得だけに一生懸命お金や時間を掛けているお店が非常に多いのです。新規客の獲得には多額なコストを掛けても、リピーターを呼ぶためのコストはあまり掛けていないというお店も意外に多いのです。
飲食店開業のスケジュール、物件探し、内装コストダウン、採用・育成、財務・税務など、より深い実践ノウハウが満載。
飲食店の開業・経営の成功率を飛躍的に高める7つの超低リスク戦略を詳しく説明した、「失敗しない」ための実用本。
ライズウィル代表 井澤岳志
飲食専門コンサルタントとして、「低リスク」かつ「現場主義」の開業・店舗再生を信条とし、継続コンサルティングにおける売上アップ成功率は94.1%を達成。
「日経レストラン」で支援店舗の成功事例が多数掲載されており、その他、テレビ、雑誌などの取材実績多数。全国での講演実績がある。
2009年に出版した著書は現在12刷3万部のロングセラーとなっている。
海外でのコンサルティング実績として、台湾で年商6000億の大手上場企業の飲食事業支援で成果を上げている。また、自社でも飲食店を経営し、より実践的な成果重視のコンサルティングを行う。
著書
7つの超低リスク戦略で成功する『飲食店「開業・経営」法』(日本実業出版社)
小資本・低リスクで繁盛店をつくる はじめての飲食店開業の教科書(日本実業出版社)