このホームページをご覧の方のなかには、経営コンサルタントを探しているという方もいらっしゃると思います。
経営コンサルタントをどう選び、どう付き合っていくのか?
つまり、コンサルタントの選び方、付き合い方が分からないというお声をよく聞きます。
そこで、経営コンサルタントである私井澤が、もし飲食店を経営し、コンサルティングを依頼するとしたら、どんな基準でどうやってコンサルタントを選ぶか?をこっそりお伝えしたいと思います。
確かに、経営コンサルタントの料金、サービス内容などは、非常に分かりづらいです。
しかも、特にサービス内容はなかなかわからないのが実情です。
あなたが悩むのも無理はありません。
しかし、正しい探し方・選び方をすれば、あなたの課題にマッチした経営コンサルタントは必ず見つかるはずです。
そこで、以下の基準を持って判断してみましょう。
飲食コンサルタントには、大きく分けて、「開業」と「運営」の分野があります。「開業」に強いのか、「運営」に強いのかをまずは判断しましょう。当然ですが、両方とも対応できるコンサルタントも存在します。
また、経営の要素を考える場合、「営業面」、「商品・サービス面」、「組織面」そして、「財務面」があります。そして、「営業面」にも、戦略面と戦術面があります。
例えば、最近の販促ツールに強いのであれば、「営業面」の戦術が専門になりますし、メニュー開発が専門分野のコンサルタントもいます。また、弊社のように「営業面」全般が専門分野で、開業戦略も含めた戦略面・戦術面全般をフォローするコンサルタントもいます。また、接客のノウハウを持つコンサルタントは「サービス面」に強いということです。
同時に、どの程度の規模の飲食店をメインターゲットにしているのか、にも着目してみましょう。小さな個人店なのか、複数展開先なのか、FC化したい店舗なのか、チェーン店なのかです。
規模の違いによって、課題は異なるからです。
このように、相手の専門分野を見極めることで、あなたの課題にぴったりなコンサルタントを選ぶのが得策です。専門分野で無いにも関わらず、「来た仕事は何でも受ける」コンサルタントも多いからです。その気持ちは分かりますが(笑)、やはり依頼主であるあなたは、よりよいサービスを選択したほうがお得です。
経営コンサルタントの収益には、通常のコンサルティングフィー以外にも、実はさまざまな収益モデルがあります。
例えば、メニュー作成費や、顧客管理システムの運営費、ホームページなどの作成費・運営費、レジやその他什器などのリース料、店舗デザイン、販促面のデザイン、食材の販売手数料などなどです。また、開業時や、業態転換のコンサルティングを行って特定の建築会社を使い、数百万円単位の手数料を得る収益モデルもあります。
さらに著名なコンサルタントになると、お店のコンセプトやメニューを開発することで、プロデュース料という収益も存在します。
少し挙げただけでも、非常に多くの収益モデルがあると思います。どれも立派なビジネスなので、良い悪いはありませんが、自身の課題に合ったコンサルタントを選ぶようにしましょう。
例えば、今のお店の収益改善をしたいのに、無理に業態転換を進められた場合は、正しい選び方ではなかったことになりますし、戦略面の課題を抱えているのに、販促ツールばかりを提案されても、ミスマッチが起きてしまうからです。
ただし、「自分の課題を明確に判断できるケースは意外に少ない」ため、コンサルタントの見極めはできても、自店の課題に合っているかどうかを知ることは難しいかもしれません。その場合は、いろいろなコンサルタントの無料相談サービスなどを利用して、自店の課題を明確にすることから始めるとよいでしょう。
最後のポイントは、コンサルタントとあなたの価値観が合うかどうかを見極めることです。これはあなたがお店を経営していく上での目的・目標にも関わってきます。
あなたの目的・目標は何ですか?
コンサルタントにも必ず価値観があります。あなたの目的・目標に心から共感してくれるコンサルタントに依頼するほうが、必ず成果は出やすくなります。ただし、本当に一流のコンサルタントは、あなたがどんな目的・目標を持っていても、心から共感してくれるでしょう。
価値観の見極めは、本人のブログを見たり、会社の理念を見たり、実際に話を聞いたりして判断しましょう。
飲食店開業のスケジュール、物件探し、内装コストダウン、採用・育成、財務・税務など、より深い実践ノウハウが満載。
飲食店の開業・経営の成功率を飛躍的に高める7つの超低リスク戦略を詳しく説明した、「失敗しない」ための実用本。
ライズウィル代表 井澤岳志
飲食専門コンサルタントとして、「低リスク」かつ「現場主義」の開業・店舗再生を信条とし、継続コンサルティングにおける売上アップ成功率は94.1%を達成。
「日経レストラン」で支援店舗の成功事例が多数掲載されており、その他、テレビ、雑誌などの取材実績多数。全国での講演実績がある。
2009年に出版した著書は現在12刷3万部のロングセラーとなっている。
海外でのコンサルティング実績として、台湾で年商6000億の大手上場企業の飲食事業支援で成果を上げている。また、自社でも飲食店を経営し、より実践的な成果重視のコンサルティングを行う。
著書
7つの超低リスク戦略で成功する『飲食店「開業・経営」法』(日本実業出版社)
小資本・低リスクで繁盛店をつくる はじめての飲食店開業の教科書(日本実業出版社)